1 – 9 第一章 ALMOST PARADISE わだつみの宮にさよなら 日本語版

 前方から滑走かっそうしてきた娘たちの一団は帆織の顔見知りだ。

 目が合う間もなく挨拶を寄越よこす。毎日着ているそろいの制服から見て、上流にある高校の生徒なのだろう。「おはよう」と返す彼の横を、バヤックを巧みに操る少女たちは笑い声とともに、朝もやをまとってはぎ纏っては脱ぎ、白い歯をきらめかせながら通り過ぎる。

 大川の七月、朝の風景。

 日に日に日差しが強くなってきてはいるものの、この時間の川面かわもはまだだいぶ涼しい。

 両岸りょうぎしそびえ立つビル群が日光をさえぎり、また、夜の間に川面を強く吹き抜ける海風が停滞する暑気をぬぐい去って新しい朝を用意している。自然、行きかう人々の顔にも余裕がある。

 そんな大川の水面を帆織は毎朝、職場へ通うのだ。よほどの大風で水面すいめんが荒れない限り通勤に陸路を使うことはほとんどない。雨が降れば少しつらいが、水上移動者が増えた今ではシャワールームの導入と就業前のシャワータイムが多くの職場で一般化している。汗や潮気しおけを落としたり体を温めるのが本来の目的だが、爽快感を得る名分に水上移動を選択する者もいるらしい。江戸の街にあった朝湯あさゆの習慣も大川の近辺でよみがえりつつあると聞く。

 船体が表層の横流れに押されてしまわない程度にゆっくりペダルを漕ぐ。職場は下流にあるから、それだけ注意していれば、あとは流れに任せて自動で目的地へ到着出来る。気楽なものだ。

 この時間、帆織のように川下へ向かう者は少ない。水上を滑走している人々のほとんどが河口に浮かぶ佃島つくだじま、月島・勝どき、晴海はるみなど人工島界隈じんこうとうかいわいの住人であり、大抵はこれから川を上り、近くは日本橋にほんばしのオフィス街、猛者もさは板橋区の学校あたりまで通勤・通学する。

 今度は顔見知りのサラリーマンが数人、にこやかな会釈えしゃくとともに通り過ぎて行った。

 各人へ必要以上の空間が与えられる広々とした水の上は、痴漢の濡れ衣を警戒し、骨の硬さも関節の向きも無視されて満員電車へ押し込まれる陸の朝とは比べようも無い。人々の顔が晴れ晴れとしていること、青空以上の大川だ。

 水上通勤! 

 それは今や、内陸部都民ないりくぶとみん羨望せんぼうの贅沢となっていた。

 次々と建つ超高層ビルディングが海陸風かいりくふうさえぎることでヒートアイランド現象は促進され、灼熱しゃくねつ鍋底なべぞことなった都市の内側では昼と夜の気温差が日に日に無くなる。熱帯夜が一日と一日をぺったり貼り合わせて長い長い一日にしてしまう。

 内陸では日にちが連続する。

 日付は事務処理の印に過ぎず、更新されない一日の中、不況だの無能政治だのといった各種社会問題からごく個人的な問題まで様々に粘つき、汗だくのごった煮になった人々は差し水もされないままにどんどん煮詰められてゆく。飲めもしないスープに変わる。

 だが水の上は違う。人が様々な問題を抱えていることは同じだろうが、ここには明確な朝がある。一日一日は毎日きちんと更新されて、時間は連続しながら生まれ変わり続けている。明けない夜は無い、その言葉の根拠がここにある。 

 それだけで、この川に来たかいがある、と帆織はいつも自分に言い聞かせていた。

 家賃の関係で出張所のある佃島では無く、大川を挟んだ向かい側、越中島えっちゅうじま永代えいたいの間に部屋を借りたのも結果としては良かった。川へ出る以外には何をするにも不便で、遺跡的風格すら漂わせる年代物ねんだいもののアパートだが、水上通勤の後押しになると思えばそれも悪くない。おかの上にだが専用の駐輪場もあり、公共のスロープからもほど近く、バヤックをスムーズに取り扱えることを考えれば、大川を仕事場にするのにはおあつらえ向きな住まいだ。

 バヤックは貸与たいよでなく、自前の新車を買おうとすぐ決めた。出張所への異動が決まったその日の昼休みには、当時のオフィスからネットで注文した。

 最初はあてつけの気持ちもあったかもしれない。だがメーカーサイトでパーツオーダーを繰り返し、モニターのなかに未来の愛艇あいていが組み立てられていくのを見ているうち、気持ちが乗っていた。

 あれはこの朝への予感だったのか。

 周囲から自分の背中へ集中する嘲笑ちょうしょう混じりの好奇な視線に気づいてはいたが、あまり気にならず、むしろ彼らへ見せつけるように、予算の許す限り最良の仕様を頼んだ。もっとも、仮に真後まうしろからディスプレイを覗き込んだところで、純然の陸上人たるあの頃の同僚にパーツの善し悪しなどまるで分らなかっただろう。

 納品日は引っ越しの当日だった。子供の頃、欲しかったおもちゃを手に入れた時の興奮を彼は久しぶりに味わった。色はガンメタル。機能重視、質実剛健しつじつごうけんなデザインと相まって蒸気機関的な力強さを感じさせる容貌だ。外洋型の双胴艇そうどうていでエンジン付き小型ボートを一せき、軽く曳航えいこうできるくらいにパワーがある。自重が重いため漕ぎ抵抗は少々大きいが、多少の波風なみかぜにはびくともしない。

 また、通常モデルで標準装備されている大型荷台は取り外して座部ざぶを延長、完全なタンデムシートとした。注文当初こそ積載量せきさいりょうが減ることについて心配もあったが、届いたものを見てそれは杞憂きゆうであったことが分かった。伊豆下田いずしもだ八丈島はちじょうじまかんの無補給単独航行を広告に使用しているだけあり、シート下の積載スペースすら一般の単胴艇たんどうていと同程度の容量が確保されている。二人での日帰りツーリングには充分過ぎる。

 今はまだ暑い。

 もう二ヶ月も経って昼間でも涼しい風が川面をでるようになったら、真奈まなを乗せて遠乗とおのりをしよう、と帆織は心に決めていた。恋人は今頃、内陸部にある実家から職場へ地下鉄通勤の真っ最中のはずである。

 笑い上戸じょうごの彼女のこと、川へ連れ出せば離れて通る水上バスの引き波にも楽しげな歓声を上げて、水飛沫みずしぶき真珠しんじゅのように光る中、笑いながら帆織へしがみつき、それでもまだ彼の背中に顔を押し当てながら体を揺すり、くつくつくつくつ笑うだろう。

 その時、その一瞬を想えば、これからまた疲労感あふれる騒がしい一日が待ち受けているにしても、現状への不満は通過点に過ぎない。そんな気がしてくる。

 いつの間にかそれらを、ただ通り過ぎているはず。

 それこそ、この川みたいなものだ。

 がらにもなくそんなことを想い、帆織は学生時代に知った古典の一節を思い出そうとしたが、それらは記憶からきれいさっぱり洗い流されていた。水の上で独り、苦笑いする。

 だが職場に到着し、シャワー室で潮気を流し、アメリカかカナダあたりのパークレンジャーの制服を意識したであろうフィールド用ワークシャツに着替え、デスクに座って数分後には問題が解決した。

「行く川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」

 それだ、と手を打った帆織が視線を戻すと、同僚の潤地うるちが向かいのデスクから呆れた顔でこちらを見ていた。彼女は教育委員会から出向してきている教育社会学者で、

「あなたねぇ、それぐらい覚えとかなきゃ」

 帆織より十ほど年上の彼女は、できの悪い少年をさとす姉か教師のような口ぶりで言う。

 つやのないボブカットに化粧の薄い意志の強そうな面立ちという風貌ふうぼうが小学校か中学校のベテラン教師を思わせる彼女で、

方丈記ほうじょうき鴨長明かものちょうめい、くらい習ったでしょう?」

「習った記憶はあるんですが」

よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」

「……そんなのもありましたね」

 笑って誤魔化す帆織を、潤地うるち益々ますます白い目で見た。

「まあ、ここの子供たちの相手をする分にゃ、教養より体力だわな」

 なあ帆織君、と自分のデスクから聞いていたらしい所長の汐田しおたが取り成したが、潤地うるちは「あら」と心外しんがいな顔つきになって首を振る。

「あの子たち、学力でも期待できるんですよ」 

 一転、まるで自分の子供を自慢する母親のごとく得意気な女史じょしだ。

 教育委員会付きの学者として特殊な地域文化が与える教育効果を調査するためにやってきた彼女は、帆織より二年ほど長くこの出張所に籍を置いている。水軍との付き合いでも彼の先輩で、大川とその子供たちにぞっこんだと公言してやまない。

「少なくともここの子たちは、子供の頃の帆織君より確実に勉強ができるはずです」

 自信満々に断言され、帆織は複雑な気持ちになった。

 天候や潮、すなわち流れの筋を「読む」ことに関しては淡海たんかい入り混じって流れも複雑な遊び場だけで育ってきただけあり、特に水軍の子供たちの中には大人ですら舌を巻くほど熟練した者も少なくない。そしてそのことが、子供たちの学力をも高めているらしいのである。大自然の複雑系に由来する大量の情報を瞬時に処理する能力が基礎応用を問わない学力向上へ反映される実例として、大川の子供たちは最良のモデルとされる。特に小さい頃から川に潜っているためか彼ら、彼女らの三次元的な空間把握能力くうかんはあくのうりょくは人並みはずれているそうだ。

 加えて「水軍」という、利益を共有し、人づきあいの濃密な組織に低年齢のうちから所属することが社会性の飛躍的な向上を促すともされる。

 水軍の子供たちが悠々ゆうゆうと川で遊んでいられるのには「漁遊りょうあそびと学業・社会適応能力向上の関連性における肯定的こうていてき仮説」が、新鮮な食材を持ち帰ってくれることや小遣いをそれほどねだらなくなること以上の重要性をもって親に理解されているという、まことに現代的、競争社会的な理由がきちんとあるからだ。

 その仮説がなければ、果たして、ここまで川遊びする子供たちが一般的になっていたかどうかは不明だろう。危険、の一言で抹消まっしょうされるはずの未来ではなかったか。そう考えてみると、そんな気配は微塵みじんも見せないが、この世界は思っている以上に弱々しく、あやうい。ノスタルジーのみが支配する水辺などあり得ない。

 そんな中、悪ガキ共の船団を見事にひきいて水面を疾走しっそうつつ、学業でも優秀との太鼓判を押されているらしいコハダなどは、やはり〝今の大川〟の子供たちを象徴する存在と言えるのだろう。

「そうだ――」

 ふいに潤地うるちが話題を変えた。

「帆織君、最近、トヨミ見た?」

「一昨日会ったばかりですよ」

 また喧嘩してました、との言葉に彼女は顔をしかめる。

「まったく、困ったもんね」

「不良少女トヨミ」については、学校の方でもかなり持て余し気味らしい。地域の子供と密接に関わっていることや潤地うるちの教育委員会とのつながりで、彼女については、この出張所へも「見守って」欲しいとの要請が学校側から来ていた。

「何かあったんですか?」

「昨日の夜、塾帰りの小学生が三人、川辺でトヨミに追いかけまわされたらしいの。その保護者が苦情を小学校に入れたのね。小学校からトヨミの中学校に、中学校からうちに、クレームの連鎖。さっき朝一で電話があって、ちゃんと見張っとけだって。丸投げもいいとこよ」

「なんでトヨミは追いかけまわしたりしたんです?」

「特に理由は無いみたい。ただ、今回が初めてじゃないんですって」

 潤地うるちは肩をすくめ、

「夜の川が彼女の縄張りなのね……まあ、盛り場へいったりしないだけでも、ましかな」

 それはどうかと帆織は思ったが、黙っていた。

 いつも独り、背筋を伸ばしてすっくりと突っ立ち、川風に吹かれている黒い影が目に浮かぶ。潤地うるちが続けて、

「学校に馴染めてないのは前からなんだけど、最近じゃ怠学傾向たいがくけいこうが強くなって、授業中はずっと寝てるんだって。相変わらず反抗的だし、先生がたはかなり手を焼いてるみたい」

 無理もない、というのが帆織の感想だ。馴染める馴染めないではない。夜更よふかしで川へ出ていれば昼はひたすら眠いはずだ。机に突っ伏して眠りこける少女の見える気がした。

「何か知ってるの?」

 かれて帆織はわれに返る。

「……何か、って言われても困るんですけど」

 逡巡しゅんじゅんしてしまう。トヨミを単なる不良少女と見て、矯正きょうせいをしかけてしまえばいいのだという結論には、一度ならず達している。実際、それが一番オーソドックスな方法だろう。

 そしてその道を選ぶならば、トヨミに関して知っていることを洗いざらいここで話し、教育の専門家に任せてしまえば良い。潤地うるちか彼女の知り合いの誰かが彼女を「ふつう」にしてくれるだろう。

 だが――。

 だがやはり、それで何かを失うのだとしたら?

(こいつはたてまえだ!)

 帆織は心の中で呟いた。

 そんな危惧きぐは嘘だ。確かに存在する危惧だが結局は嘘だ。納得できないことへの言い訳だ。とどのつまり、帆織は自分の気持ちが冷めるのを待っているのだ。続くきっかけがなければ多分、そのうち、冷める。イメージとはそういうものだ。真奈が聞けば、「恋だね」と、笑うかもしれない。確かに似ていると言えなくもない。だがこれはそんなものではない。そんな個人の感情に収まるものでない。一度完全に冷めてしまえば、帆織はトヨミを他の子供同様、他人としてぞんざいに、あるいは色々こじらせ、ひねくれた子供として丁寧に、扱うことができるのかもしれない。だが、今はまだ、できそうにない――。

「ああ、無理して言う必要はないからね」

 不意を突かれて帆織は動揺する。見れば、潤地うるちが穏やかに微笑ほほえんでいた。

「教育の現場では、教員同士での生徒に関する情報の共有が絶対の理想みたいに言われることが多いけど、それにそれが後々、教員を助ける場面もすごく多いんだけどね、でも、情報の共有によって失われるものもやっぱり、確かにあるんだわ」

 システムに見張られてるなんて、子供でなくたって気持ち悪いでしょ、と彼女は笑い、

「あなたはせっかく、そういう理想に縛られない立場なんだから、情報を明らかにすることで失われる何かを見つければ、そっちを大事にする選択だって十分ありなのよ」

「それでうまくいきますかね?」

「そんなこと分からない。でも、その選択なりのハッピーエンドは必ずあるはず」

 まあ、難しそうだったら手伝うから、と潤地うるち

「あなた、彼女のお気に入りなのよ? 私なんかいまだに、相手にもしてくれないのに」

「そういうのではないと思いますけどね……」

 首を振る帆織へ教育学者は悪戯いたずらっぽく笑いかける。楽しそうに、だが真剣に、

「せっかく、こんな素敵な環境が用意されているんだから、って思わない?」

 役者が和気藹々わきあいあい勢揃せいぞろいして、大団円だいだんえんを繰り返した方がずっと気持ちいいじゃない、と信念にあふれる目付き、熱い口調で彼女は快活に断言する。大団円を繰り返す、という台詞が学校関係者らしい、と帆織は妙な納得をした。

「私たちはその素敵な舞台の裏方うらかたなのよ。私たちのこと不要だって言う主張もあるけど、裏方がいない舞台なんてない」

「……不要? 誰がそんなことを」

「ネットの意見なんて気にしてたら、今時やっていけんよ」

 汐田しおたの声へ合わせるように、「これこれ」と潤地うるちが自分の携帯端末を帆織へ向ける。

「ダゴンネット、ですか」

 記事では「自律する楽園に管理者は不要である云々――」と仰々ぎょうぎょうしい論調が長々続き、

「初めて見ましたけど、コハダが嫌がる気持ちも分からないでもないですねぇ」

「私たちは管理者じゃない。大舞台の名誉ある裏方よ。それがコイツには分かってない」

「そう言えば、その裏方仕事がまた来てたな。――今、送ったよ」 

 汐田しおたが言った。帆織が自分の机上にある内部回線専用端末を開くと、確かに新しい電子書類が届いている。『大川下流における夜間調査計画書』という表題だ。内容を読み進めるにつれ、彼は自分の顔が強張こわばるのを感じた。

 朝の茶をすすり終えた汐田はこともなげに帆織の出身大学の名を告げ、

ようは調査協力の御指名ごしめいだ。君に夜間潜水のガイドをして欲しいそうだ」

「それは読めば分かります。……どうして、また、僕なんです?」  

「知らんよ」

 汐田しおたは分厚い唇をへの字に曲げ、小さく首を横に振った。

「あまり気乗りしませんね。この間の、ジャック事件の時のこともありますし」

「だが、仕事だからね。それに、失点を返すチャンスは多けりゃ多い方が良いだろう?」

 そう言われると、帆織には何も言えない。確かにそうなのだ。

「それに君は知らないだろうが、あの事件については君の働きを認める声もあるにはあるんだ。ガイドは確実だったってな。突入失敗は警察の問題だ。うちには関係ない」

 それに、前回に比べれば楽な仕事さ、となだめるように上司はさとす。

「なんでも国海大こっかいだいの先生で、この間のジャック事件に巻き込まれた人が居てだな……」

「恩師ですよ。婚約者の上司です」

「なんだ。それならなおさら都合がいいじゃないか。彼女からでも聞いてないのかね?」

「何をです?」

「その先生は監禁されていた水中遊覧船の窓越しに、川の中で何かを見たらしい」

 帆織の心臓が一つ、大きく脈を打った。

「――何を、見たんですか?」

 迫りくる水底みなそこ花畑はなばたけ脳裏のうりへまざまざ甦る。あの感覚。甘美な、安らぎの予感。ふと、トヨミの顔がそれに重なる。澄んだ瞳に見据えられる。静かで冷ややかな、あの目付き。

 なぜ今まで気付かなかったのか。

 いや、気が付かなかったのか? 

 ――本当に? 

 あの晩、確かに川でトヨミと会ったのだ。ならば、あれも現実だったはずだ。

「昨日、君が帰った後に電話があったんだ」

 汐田しおたは苦笑いしながら説明した。

「さらなる河川浄化かせんじょうかへの新しいステップとかなんとか。まあ言ってる内で理解できたのは調査へ協力しろという部分だけだったな。一方的に向こうがまくしたてるんだよ。楽園が開くとかなんとか。水神信仰すいじんしんこうも最近は流行はやりらしいし、最初は新手の勧誘かと思ったな……」

 その言葉、一つの単語だけが帆織の心に染み入った。ストンとに落ちた。もう一度、今度はまじまじと見てみたい気持ちが湧き起こる。

 いや、見るだけでない。

 次は……。

© 2016 髙木解緒

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